『WHO NOT HOW』ダン・サリヴァン/ベンジャミン・ハーディ 著
「どうやるか」ではなく「誰とやるか」
本書『WHO NOT HOW』は、そのタイトル通り「How(どうやるか)」ではなく「Who(誰とやるか)」という発想の転換を説いています。
著者たちは、多くの実例を交えながら 良いパートナーを得ることの重要性 を解き明かし、同時に自分自身も相手にとっての良きパートナーとなる努力の大切さを強調します。
キーワードは「謙虚さ」と「ひたむきさ」。
「どうすれば目標を達成できるか」ではなく、「私を助けてくれるのは誰か?」と考える。この思考の切り替えこそが、人生を前進させるカギだと本書は語ります。
PART1:時間の自由
- 時間は有限であり、空気と同じくらい大切な資源。
- 自分ひとりの力ではなく、他者のリソースを活用することで未来の可能性を広げられる。
- 「誰か」を探すのが苦手なら、「誰かを探してくれる誰か」を探すという発想も。
最も貴重な時間を先延ばしで失うのではなく、 他者と協力することで本当にやるべきことに集中する 姿勢を学べます。
PART2:お金の自由
- 時間がお金を生む。
- 雑多な仕事を手放し、注意力を集中すべき領域に注ぐことで収入は伸びる。
- 「誰か」に投じるお金は単なる支出ではなく「投資」である。
お金の自由は、自分の時間を大切にできる人だけが得られるもの。
締め切りやプレッシャーを上手く活かし、解放された心で高いレベルの思考を実現していく姿が描かれています。
PART3:人間関係の自由
- あなたの成功の質は、人生に関わる人々の質で決まる。
- 与えることなしに「誰か」に近づこうとしても意味はない。
- 感謝の気持ちは、最強の信頼構築ツールである。
本当に合わない相手とは無理に関わらないことも大切。
一方で、 心から感謝を示し、相互に豊かになれる人間関係を築くことが成功の基盤になる と説きます。
PART4:目的の自由
- 自分の目的やビジョンは、他者が関わることで拡大・成長する。
- すべてを自分で抱え込む必要はない。
- 人生とは人間関係であり、助け合いを通じてこそ想像以上の喜びや意義が得られる。
目的の自由を手に入れるには、 「私の目標を助けてくれるのは誰か?」と自問し続ける姿勢 が欠かせません。
まとめ:一人でやろうとしない勇気
本書の最大のメッセージは、「孤独な努力ではなく、協働こそが未来を拓く」ということです。
私たちはつい「どうやって?」と考えがちですが、その問いを「誰と?」に変えた瞬間に、新しい可能性が広がります。
『WHO NOT HOW』は、起業家やビジネスパーソンはもちろん、日常生活での人間関係や目標達成に悩むすべての人に役立つ一冊です。