――「限界」は思い込みにすぎない。脳を解放し、無限の可能性へ。
記憶力向上や脳の最適化、加速学習の分野で世界的に知られるブレインコーチ、ジム・クウィック。
本書『超加速学習(Limitless)』は、彼が30年以上にわたり人々の潜在能力を引き出してきた経験をもとに、「制約から自由になるための思考と方法」を体系的にまとめた一冊です。
著者は言います。
制約や限界は「思い込み」に過ぎない。
自分を解放して、リミット(限界)からリミットレス(無限)へ向かうことは誰にでも可能である。
本書は、以下の3部構成で展開されます。
第1部:リミットレス・マインドセット
――「できない」という思い込みを壊す
最初のパートでは、「自分には限界がある」という信念を打ち破るためのマインドセットに焦点が当てられます。
著者は人の才能を4つのタイプに分類しています。
- 発電機型:創造性やアイデアの新しさに優れたタイプ
- 炎型:人との関わりの中で力を発揮するタイプ
- リズム調子型:大局的な視点で物事をやり抜くタイプ
- 鋼型:細部への注意力が高く、他人が見落とす点を拾い上げるタイプ
もちろん、人は複数のタイプを併せ持つこともあります。
どの才能を持つにせよ、それを活かすためには「ポジティブなマインドセット」が欠かせないと著者は強調しています。
第2部:リミットレス・モチベーション
――「なぜやるのか」を見つける
モチベーションの源は「目的(Why)」にあります。
人は“何をするか”ではなく、“なぜそれをするのか”によって突き動かされる――これが本書の核となる考え方です。
目的が明確になると、自分に誠実に生きられるようになり、本当に必要なこと・やるべきことが見えてくる。
モチベーションは理由から生まれる。
やる気が起きないのは、「なぜ」を見いだせていないから。
また、著者は「小さな習慣を変えること」が大きな変化を生むと説きます。
1日1〜2個の習慣を意識的に変えるだけで、人生全体が変わっていく。
さらに、“フロー状態”――ひとつの活動に深く没頭し、極限のパフォーマンスを発揮する状態――に入ることの重要性にも触れています。
第3部:リミットレス・メソッド
――学び方を変えれば、人生が変わる
ここでは具体的な学習法や記憶術が紹介されています。
まず、集中するためには「物理的にも頭の中も整理すること」が大切。
次に、アクティブリコール(想起学習)――つまり「能動的に思い出す」勉強法が最も効果的だといいます。
ノートの取り方にも工夫があります。
- まず目的を明確にし、必要な情報を選び取る。
- 自分の言葉でまとめる。
- できれば手書きで記録する。
さらに、記憶を定着させる4つのポイントとして次の方法を挙げています。
- 視覚化:イメージで覚える
- 関連付け:既知の情報と結びつける
- 感情:感情を伴うことで長期記憶になる
- 場所:地図や空間とリンクさせる
まとめ
著者自身の挫折や学びの経験をベースに、多彩な学習メソッドが展開される本書。
すべてを一度に実践するのは難しいかもしれませんが、その中の一つでも取り入れれば、学びの質は確実に変わるはずです。
「できない」という限界を外し、「できる自分」を信じるためのヒントが詰まった一冊。
学び直しや自己成長に関心のある方に、ぜひおすすめしたい本です。